東北地方太平洋沖地震で被災された皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。

今回大震災と大津波と言う未曾有の大災害が起こってしまいました。
私は阪神淡路大震災のときに現地に行って実際にボランティア活動を行った経験から、今何か手助けをしようという方にアドバイスいたします。
注意)
ここに書き示したものはこういう考えもあるということでご理解ください。

節電と自粛、備蓄について質問を受けましたのでお答えします。
静岡より西では、過度に節電をしても東日本に送ることは出来ません。
電流のサイクル数が違うからです。
西日本の方は普通の節電でかまいません。
またいろいろな自粛ですが、一つの考えとして、過度な自粛はやめましょう。
過度な自粛により経済が滞り、復興の妨げになります。
西日本における個人の備蓄(買いだめ)ですが、これも必要以上はやめましょう。
お米や電池、カップめんなどは、余るほど有ります。
過度の買占めによる品薄はパニックを引き起こします。
お米なんかはネットオークションでも山ほど売っています心配しなくてOKです。
燃料系も西日本では心配することは有りません変な風評による被害を起さないよう落ち着いて行動してください。




まず今貴方に今出来る事は
、「なにもしない」静かに復興をお祈りするくらいです。
災害直後の現地は、大変危険で混乱しています。
特別な知識や能力のある方々以外の人が押し寄せるとなおさら混乱してしまいます。
医療行為の出来る方やカウンセリングの出来る方は不足しますが、とにかく行ってから何かをしようという方が押し寄せるとその人たちの整理に尽力を獲られ迷惑です。
阪神大震災のときに私の目の前で、「ボランティアにきました」「何をしたらいいですか」と言う声を多く聞きその方たちのほとんどが、「私の食事が足りません」とか「私はどこで寝たらいいですか」と言う質問をいただきました。
混乱している中では、迷惑を感じました。
自分の衣食住は自分で確保できない人は近づかない方が良いと思います。

ボランティアできる期間も、半日だけとか1日だけなどの短期間の場合は、遠慮したほうがいいと思います。

まずはご自分がお住まいの地方自治体の情報を入手してください。


交通状態が確保され、近隣から通えるようになってから現地のお手伝いに行くと言う方法をお勧めします。
阪神大震災のときは大阪から電車で通ってくれる方が多かったです。



援助物資ですが、これも経験上今は何も送らなくて良いと思います。
災害が起きて最初の2〜3日は水、食料、防寒着などが足りませんが、5〜10日もすると、あまるくらい集まります。
そして傷みやすい食料などは食べきれず処分しないといけなかったり、保存場所に困ったりします。
(現地の冷蔵庫は使えません)
また、TVで何かが足りないと放送されたら、それが必要以上に届き、あまってしまうと言う事も経験しました。
今本当に何が必要なのかは現地にコンタクトが取れないとわかりません。

私が阪神大震災の現場に行くときに、TVでは、カセットコンロのガスが足りないと放送されていたので、現地の友人にどのくらいいるかと聞いたら山ほどあるのでいらない!と言われました。
その友人からは、何もいらない、しいて言えば現金と言われました。


災害が発生し、半年位すると急に支援物資が来なくなります。
その時に必要なものを送ってあげてください。
また、仮設住宅が出来そこに入居できるようになると、生活雑貨が不足しますので、その時期に支援物資を贈ってあげると良いと思います。


あなたのお住まいの地方自治体の情報に従ってください。
また援助物資は仕分けしやすくしてください。


義援金を送ることも大事ですが、残念な事に義援金詐偽も発生します。
自分の善意が無駄にならないよう寄付先には注意しましょう。




経験上感じた送ってこられて困ったもの、

傷みやすい食料。
(現場に着いたときにすでに腐っていたと言うのもありました。)
現地には冷蔵庫がありません生物は送らないでください。

古着関係とくに肌着、下着の着古したもの。
(防寒着は古着でも利用できましたが、下着はちょっと・・・)
新品のものだ大歓迎です。古着は必ずクリーニングに出したものを送ってください。

中古の電池。
電池は新品と中古を混ぜて使う事ができません。
また、バラで送られてきたときに新しいのか中古なのか解からないので使えないと言う事がありました。

割れ物、
食器なども足りませんが、陶器の器は到着したときに割れているものも多く困りました。

何に使うか解からない便利グッツのようなもの。
用途がわからないものがあって苦労しました。
また重機の部品やチェーンソーの歯等も中古の場合適合する型番などがわからずごみになってしまう場合がありました。



支援物資を送るときは、中身が何かがわかるよう箱に書いていると現地での仕分けに助かります。
また一つの箱に色々入れるのではなく整理して仕分けしやすいようにすると助かります。
重さも女性がもてるくらいの重さがいいと思います。
(少し大きめのダンボールにぎっしり缶詰・・・・持てない・・)
不必要な梱包も迷惑で、梱包材の紙は燃やせますが、スポンジやビニール系の燃やせないものはごみになって迷惑です。




当時案外助かったと言うか送られてよかったと感じた物
注意)
阪神大震災当事に感じた物で、今回の震災とは違うかもしれません。
実際の需要に合わせたほうが賢明です。

消臭剤、芳香剤
(被災地はトイレ環境が悪く消臭剤は助かりました。また体育館のなかなどたくさんの人が集まって生活している場所は、他人の体臭が気になりました。
当時はファブリーズのような除菌消臭は無かったのですが、有れば便利かなと思いました。)

ウエットティッシュ系
体を拭いたりするのに便利でした。

ペットフード、
被災から逃れたペットの食料も必要なんだと思いました。

子供のおもちゃ
ゲームのようなものではなく、フラフープみたいに外で遊べるものは子供たちが喜びましたが、あまり送られてこなかったです。

文房具
案外不足していました。



情報通信が確保されるといろいろな事がわかり何が現地のためになるかが解かってきます。
災害直後に現地への連絡も、親族以外はなるべく控え、情報収集するにしてもよほどなかの良い友人以外はしばらく控えましょう。
一ヶ月もすれば電話がつながるようになります。
それまでは親族の方たちの安否確認のために電話回線を空けてあげましょう。


とにかく早く普通に戻ろう・・・
振り向いて悔やむより前を向いてしっかり前進しよう、
まだまだ未来はある!


Topに戻る